前編はこちら。
「第23回日本摂食嚥下リハビリ―テーション学会学術大会に参加して①」
注目される高齢者医療
2日目の16日では、多職種連携だけでなく、我が国の超高齢社会に伴い「高齢者」の演題発表が多く見られました。それに伴いシンポジウムでも「高齢者への食支援―サルコペニア・フレイルの予防から認知症ケアまで―」が取り上げられていました。現在、医師、歯科医師、看護師、管理栄養士など医療系の国家試験でも「高齢者医療」について取り上げられていますが、やはりどの医療職種でも今着目しているのが「高齢者」をターゲットとした医療であることが本学会でも窺い知れました。
近年は災害が多いことから、その対応について摂食嚥下リハビリテーション分野でも求められており、「災害支援 日本摂食嚥下リハ学会に求めること」がシンポジウムに取り上げられていましたので、これについては第2稿で詳細について取り上げさせていただきます。
たくさんの方でにぎわっていました
Eatreatブースの様子
他業種連携に向けて
また企業展示会場では、A.食品ゾーン41社、B.機器・機材ゾーン32社、C.口腔ケアゾーン16社、D.介護ゾーン7社、E.フットケア3社、F.その他15社の計114社がブースを出展しており、イートリート株式会社もF.その他部門で出展していました。イートリート株式会社では、栄養士向けサイトとしての情報発信やセミナーの開催、栄養価計算機能などの説明を行いました。ブースには若手の管理栄養士の方、海外の栄養士の方々、管理栄養士養成施設の先生方だけではなく、他職種の方々にも興味を持っていただけました。職場の栄養士の方々にも当サイトの話を広めていただけるとのことでしたので、ここにも多職種連携が浸透していることが窺い知れました。
関連コラム
・経腸栄養、口から食べる大切さ
・高齢者が低栄養にならないために
・在宅介護における「介護食」の実際①