前回のコラム「パワポやスライド作成が苦手な方必見!資料作成する時のコツ」では、資料作成をするための情報整理について、ご紹介しました。今回は、整理した情報を元に、資料の内容を考えるためのポイントをご紹介します。
分かりやすい資料にするために意識したいこと
資料全体を通して意識したいのは、「受け手の立場になって考える」ということです。こちらが伝えたい内容だけを詰め込んでも、相手に興味を持ってもらうことは難しいです。「伝えたいこと」と「受け手のメリット」の両面を意識して、全体の構成を組み立てましょう。
テーマへの関心度だけでなく、受け手の取り巻く環境や生活スタイルなどを多角的に捉えて内容に反映させると、より共感を得られる資料づくりにつながります。
資料に言葉や文章を入れる時のコツ
具体的に内容を考えていくときのコツを3つご紹介します。
①1スライド・1メッセージ
資料を作っていると「あれもこれも」と追加したくなりますが、1枚のスライドで伝えるメッセージは1つに絞りましょう。シンプルにすることで、受け手に読みやすいスライドになります。
また、1メッセージずつ独立させておくと、スライドの入れ替えや内容を編集しやすくなるというメリットがあります。
②覚えやすい言葉を使う
特に伝えたいメッセージは、長い文章で示すより、短い言葉やフレーズを使うことで、印象に残りやすくなります。
③「まとめスライド」で伝えたい内容を印象づける
最後に全体を振り返る「まとめスライド」を作るのをおすすめします。受け手がすべての内容を完璧に覚えているとは限りません。最後に資料全体を通して伝えたいことを提示することで、印象にも残りやすくなります。
情報が伝わりにくい・伝えにくい時はどうする?
文字量が多いなど伝わりにくいと感じた時は、情報を整理してみましょう。次のスライドを例にして、情報を整理してみます。
①一文が長すぎる
一文が長すぎる文章は読みにくいので、途中で切ります。
文章を短く切った時や箇条書きを活用する場合は文章と文章の間をあけると、読みやすくなります。
②簡潔にまとめる
伝えたいことを残して、不要な部分は削除します。
今回の例の場合、「主食・主菜・副菜のそろった食事を意識しよう」というスライドなので、利点(メリット)の部分は省略しても理解できる内容になります。また、「主食・主菜・副菜のそろった食事を食べる頻度が高い人と低い人」の比較の文章も、箇条書きでまとめることで、より伝わりやすくなります。
③見やすいように整理する
文字だけで説明せず、イラストや写真、グラフを使うことで、よりメッセージが伝わりやすくなります。
今回はテーマに合う「主食・主菜・副菜のそろった食事」をイメージしやすいイラストを入れました。また下の「主食・主菜・副菜のそろった食事を食べる頻度が高い人と低い人」の比較の部分は、グレーの背景で囲み、情報にまとまりを出しています。
まとめ
今回は、1枚のスライドを作る時のポイントをご紹介しました。スライドに情報を詰め込みすぎてしまう方は最後にご紹介した「資料に言葉や文章を入れる時のコツ」をおさえておくのがおすすめです。さらに、色やフォントといった見やすいデザインにしたいという方は「パワポやスライド作成に使える見やすいデザインのコツ」を参考にしてみるとよいですよ。
ぜひ、日々の業務に取り入れてみてください。
参考文献
奥秋和歌子:「OKがもらえる資料作成のツボとコツがゼッタイにわかる本」第1版第1刷、株式会社秀和システム、(2018年)
岸啓介:「一生使えるプレゼン上手の資料作成入門」初版第3刷発行、インプレス、(2018)
森重 湧太:「一生使える 見やすい資料のデザイン入門」初版第3刷発行、インプレス、(2022)
厚生労働省:「健康づくり施策のためのTextbook 行動変容につながる健康づくり編 vol.1」、「健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~健康増進担当者向けツール」、https://kennet.mhlw.go.jp/tools/wp/wp-content/themes/targis_mhlw/pdf/textbook-01.pdf、(閲覧日:2026年2月13日)
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